驚きの軽さ
S-WORKSとはいってもVengeはエアロ系なので結構重いのかなと思っていましたが、持ってみたら
「か、軽い...」
BORA ONE 50を履いた状態で、CAAD10が8.5㎏に対して、Vengeは7.2㎏。CAAD10のコンポーネントが105系なのに対してVengeはUltegraという差もありますが、CAAD10ではクランクやBBあたりとフロントフォークやステム部分に重さを感じたのですが、Vengeはそれがほとんどなく全体的に均一といった感じです。(この後S-WORKS Tarmacを試乗したらVengeのを超える軽さと重みの均一さを感じましたが。。。)
たった1.3㎏程度かもしれませんが、CAAD10もアルミのわりには超軽量!と思っていたので、重量差は数字以上の感覚でビックリでした。
ゼロ発進もクイッと進むVenge
Vengeにいざ乗って進むとCAAD10に比べて走り出しが軽く、しかも持った時以上の軽く進んでくれます。しかも、走り始めたらその勢いが後まで続いてくれるので、回せば回すだけグイグイ加速します。CAAD10ではある程度速度が出るまではタイヤを回すために力が消費されるという感じでしたが、Vengeはすでにタイヤが回り始めててロスが少ないからその分が加速につながるという雰囲気です。
抜群の高速維持
Vengeで一番驚いたのが高速維持です。CAAD10ではZONDAを履いてた時は33km/h以上になると維持が難しかったのが、BORA ONE50に変えてからはそれが40km/hくらいまでは維持が可能でした。それがVengeの場合は30㎞/h以上になると脚を回せば回した分だけ加速し、40㎞/hでもかなりの余力を残して走れます。CAAD10の時は高速時は風をガンガンに受ける印象がありましたが、Vengeでは風を抵抗を受けることなく流してくれる感じで、勢いが止まるのを感じません。
カーボン特性以上の振動吸収力
Vengeはカーボンだからというのもありますが、振動吸収力はCAAD10よりもはるかに良く、路面が悪い道路や下りでも振動を吸収してくれて腕の疲労はとても少なくなりました。CAADD10も他のアルミフレームに比べたら良いのですが、Vengeと比べたらかわいそうなほど違いがありました。
ただ、この後S-WORKS Tarmacも乗ったのですが、TarmacよりもVengeの方が振動をよく吸収してくれる感じがしました。
上りは効果微増
エアロなので上りは専門外なVengeですが、軽斜度で距離も数百m程度であれば勢いに任せて上り切れるのでTarmacよりも速いです。ただ、10%以上の斜度や長距離となるとBBあたりが後方に引っ張られるような重さを感じて勢いも止まってしまいます。Vengeの数少ない欠点の1つで、加速に乗れない時のペダリングはCAAD10ほどではないですが、やっぱり重いです。
峠を攻めない人ならVengeは買い!!
ヒルクライムがメインの人にはおすすめしませんが、平地を速く走りたいという人はもちろん、ロングライドの人にもVengeはおすすめです。
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