複数のトリガーを条件に使える新機能「トリガーグループ」
Googleタグマネージャーを使っていると、ある条件を満たした後に、異なる別の条件を満たした場合にのみイベントを発生させたい、ということはありませんでしたか?たとえば、ページ内にあるいいねボタンをクリックした場合ではく、ページ内の動画を1分以上見た後に、いいねボタンを押した場合にイベント発生させたい、といったケースです。
Google Tag Managerが2019年3月下旬に突然、「トリガーグループ」という新たなトリガーをリリースしました。
トリガーグループの用途
トリガーグループの主な使い道は複数のトリガーを同一ページ内で発生した場合に発生させる時に有効です。
主に、
- ページスクロール
- 閲覧時間
- ページ内のボタンクリック(遷移しない)
- 動画閲覧
といった場合の組み合わせになるでしょう。
トリガーグループの作り方
トリガーグループの作り方はとても簡単です。
- 新規トリガーの作成
- トリガーグループを選択
- 必要なトリガーを選択
- 発生させる条件を設定(必要であれば)
注意点
とても簡単に作れるトリガーグループですが、いくつか注意点があります。
ページ遷移をしたときは発火しない
ページ遷移をしてしまうとトリガーが初期化されてしまうので、使えません。
発火の順番は指定できない
上記の例で言うと、フッターまでスクロールするのが先の場合でも、レビューを表示させるのが先の場合でもどちらでもこのトリガーグループは発火してしまいます。
順番を指定したい場合は、変数を用意して、各トリガーが発火するタイミングで変数に値(例:トリガー名)を挿入し、後のトリガーが発火した際に、最新の変数の値が2つ目のトリガーの値になっているか?という条件を入れると良いでしょう。
トリガーの発生タイミングは最後のトリガーの発火タイミングではない
これは少々ややこしいのですが、トリガーグループで指定されているトリガーのうち、最後のトリガーが発火された後にgtm.triggerGroupというトリガーが発火されます。このタイミングではじめてタグが実行されます。
1つのトリガーグループは1度しか発生しない
gtm.triggerGroupが1度しか発火しないため、各トリガーの発生回数を制限していなくてもこのトリガーグループは1回しか発火されません。
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