称賛された捨てる守備【第9節】オサスナvsバルセロナ

サッカー
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オサスナ 0-0 バルセロナ

詳細レポートはオサスナ 対 バルセロナ リポート(goal.com)で。 バルセロナが終始主導権を握り、何度もサイドをえぐったが、ゴール前のCBを釣り出せなければ勝てない。 オサスナは守りっぱなしだったが徹底した守備は観客の心に刺さっていてブーイングが出なかったのが印象的だった。

【概要】バルセロナが押し続けた90分

ホームオサスナは18位。ただ、開幕3連敗で監督解任した後は2勝2敗と調子は上向き中。 しかも、ここパンプローナではバルセロナ相手に11勝13敗11分と善戦している。昨シーズンは1-2で逆転負けを喫したが、一昨シーズンは3-2で勝利しており、バルセロナを苦手としていない。 とはい開幕8連勝中で勢いに乗るアウェイのバルセロナはピケとダニ・アウベスこそ休養のためベンチ外だが、負傷明けのメッシとマスチェラーノがベンチ入りし、プジョルがスタメンに復帰、国際試合Weekでアジア遠征したネイマールは左FWでスタメン出場し、ファルソ・ヌエベ(偽9番)の位置にはセスクが入る。 試合は終始バルセロナが押し続ける展開。右サイドはモントーヤがダニ・アウベス並みのオーバーラップを見せて幾度となくPA内に侵入してクロスを送れば、左サイドではネイマールがドリブルでカットインしてチャンスを演出する。 しかし、オサスナにとってみれば想定の範囲内。 4-4-2の3つのラインがきっちり揃い、中盤ではDFラインを高くしてバイタルエリアにボールを入れさせず、押し込まれても中央はDHやCBのスペースやパスコースを消す。セスクの飛び出しにはアリーバス、ロティエスの両CBが体を張って動きをブロックし、ネイマールのドリブルには右SBベルトランやDHシルバらが3人がかりで食らいつき、とにかく中央では自由にプレーをさせない。 後半に入ってもオサスナの守備は集中が切れずにバルセロナに得点を許さずにいると、業を煮やしたバルセロナは67分にシャビに代えてメッシを投入する。メッシがバイタルエリアに入ることでオサスナ守備陣は一層中央に寄ってしまう。バルセロナはがら空きになったサイドを突いたり、2列目に下がってフリーになったセスクが前線に上がって決定機を迎えるも、オサスナからゴールを奪えない。 実質、引き分け狙いだったオサスナはカウンター時もバルセロナカンテラ育ちのCFリエラやデ・ラス・クエバス、ロベルト・トーレスの3枚しか攻撃に参加せず押し上げは一切ないため、枠内シュートはわずかに1本。後半は78%、前後半合計でも74%のボールポゼッションのバルセロナだったが、試合はスコアレスドローに終わる。

【勝負の分かれ目】サイドを捨てたオサスナ守備陣

この日のバルセロナはゴール正面からの崩しがほとんど見られなかった。60分にイニエスタからセスクへのスルーパスが最大にしてほぼ唯一のチャンスだったがこれはセスクがGKとの1対1でシュートを外してしまった。 中央から崩せなかったのにはオサスナがサイドの守備を捨てたことにある。オサスナの両SBベルトランとダミアーはネイマールとペドロには徹底マークしていたが、SBのモントーヤやアドリアーノが上がってきても味方とのマークの受け渡しはほとんどしなかった。モントーヤには何度もクロスを入れられたが、CBが釣り出されることは無かったのでセスクやネイマールを封じる事ができた。 メッシが投入されてからはオサスナDFラインが下がってしまい中盤とのスペースが空き始めたが、何とか乗り切った。

【オサスナの課題】カウンターの二次攻撃

今シーズンバルセロナから初めて勝ち点を奪った事は評価できる。しかし、攻撃に関してはシュート4本と打つ手がほとんどなかった。これはカウンターでリエラやトーレスが突破するもシュートまで行けなかった時に、味方のフォローが無い事が原因である。 この日は両SBが守備に回る時間が長く、また逆に攻撃を食らうリスクもあるため、オーバーラップは現実的でなかった。しかし、DHの1枚は攻撃に加われば、逆サイドへの展開や中央突破ができるので、攻撃時間が増えて守備陣も疲労が軽減されるはずだ。

【バルセロナの課題】サイド攻略法のバリエーション

これまでのバルセロナはサイド突破といえば、サイドから中央へのドリブル突破やワンツーなどが主で、サイドからのクロスは決して多くない。この試合のようにCBを釣り出せないとなるとCFはフリーになれず得点の可能性は低くなる。 そのため、FW、MF、SBを使ってCBを釣り出すサイド攻略かサイドからのクロスをマイナス気味にしてCFではなく、MFに合わせる方法が考えられる。 メッシをおとりにすることでチャンスは格段に広がるだろう。 禅、捨てる生き方]]>

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