修正力の高さが光ったビルバオ【第8節】ビルバオvsバレンシア サッカー Twitter Facebook はてブ LINE LinkedIn コピー 2013.10.18スポンサーリンク スポンサーリンク 目次ビルバオ 1-1 バレンシア【概要】ゴール前の打ち手が無い両者【勝負の分かれ目】改善できなかったバレンシアと改善したビルバオ【ビルバオの改善策】ファルソ・ヌエベと安定した守備【バレンシアの改善策】ジョナスを生かした攻撃パターンの確立ビルバオ 1-1 バレンシア 43 0-1 エベル・バネガ(PK) 76 1-1 ミケル・リコ 詳細レポートはgoal.comで。 両チームともそれなりに能力が高い選手が揃っている。しかし、能力が高い選手が同じ数だけいても、ポジションが欠けていたり、起用方法によって結果は大きく左右される。 この試合は同点に終わったが、試合をするのは選手であっても試合を決めるのは監督だと改めて感じた試合だった。【概要】ゴール前の打ち手が無い両者 ホームのビルバオはCFのデマルコスが偽9番となり、CBからしっかりつないで攻撃を組み立てようとするが、バレンシアはDFラインを上げてコンパクトな守備でハイプレスをしかけたため、ビルバオはミスが多く攻撃が続かない。 さらに、バレンシアは両SBのバラガン、グアルダードがタッチライン際まで開いて高い位置を取ったのに対し、ビルバオの両SHスサエタとムニアインはマークに付かないため、バレンシアのサイド突破される場面が目立った。 前半終了間際にバレンシアに先制されたPKも、PA内で突破したフェグリを倒したものだが、これもサイドを崩されたことが原因だった。 ビルバオは後半、調子の悪かったムニアインらを下げて、アドゥリスやトケーロを投入して2トップにしてパワープレーに出る。 すると75分に、前線でトケーロが楔となってCBを釣り出すと、左サイドでパスを受けたスサエタからのクロスをゴール右に飛び込んだデマルコスが競り勝って折り返し、ゴール前でミケル・リコがフリーで押し込み同点に追いつく。 ビルバオはパスを散して早めに前線に送ることで、バレンシアの中盤のプレスを弱くすることに成功し、終盤は一方的に攻め込んだ。しかし、逆転はできなかった。【勝負の分かれ目】改善できなかったバレンシアと改善したビルバオ 前半のボールポゼッションは50%ずつだったがバレンシアペースで、後半はビルバオ62%、バレンシア38%と完全にビルバオペースだった。 前半はビルバオは最終ラインからパスをつないで組み立てることに固執していたため、バレンシアのFW、MFの厳しい寄せに嵌ってしまっていた。 主導権を握っていたはずのバレンシアだが、前半に1点しか奪えなかったのは得点パターンの欠如が原因である。両SHフェグリ、パボンに加え左SBのグアルダードなどサイドには突破力のある選手が突破するものの、CFパコ・アルカセルやMFジョナスが決め切れなかった。 後半も開始15分頃まではチャンスを作っていたが、追加点を奪えなかったのがバレンシアとしては痛かった。 その後、ビルバオペースとなったのはビルバオが選手を代えて戦術を変えた事にある。 トケーロなどフレッシュな選手に走らせ、ボールも無理につながず前線に送ることで、バレンシアのプレスを回避できた。同点のシーンもボールを前後左右に動かし、CBを釣り出すなど完全に崩したものだった。 一方のバレンシアは後半にCFポスティガらを投入するも、得点パターン自体が増えたり改善されないため手詰まった状況は変わらず、中盤の寄せが弱まった時に改善できなかったために失点してしまった。【ビルバオの改善策】ファルソ・ヌエベと安定した守備 ビルバオは今シーズン、1失点以内に抑えた試合では勝ち点をあげ、2失点以上喫した試合はすべて負けている。このことからもまずは安定した守備が必要になる。 ただし、この試合の前半のように無理につなごうとして奪われてピンチを迎えるケースもある。 後半のようなビルバオの伝統芸ともいえるパワープレー的な戦い方を主戦術とする考え方もあるが、ムニアインやスサエタ、デマルコス、エレーラ、ベニャトといった攻撃手な中盤が揃っているので、ファルソ・ヌエベのように中盤を厚くして崩す戦い方ができれば、選手の能力を最大限生かせるだろう。【バレンシアの改善策】ジョナスを生かした攻撃パターンの確立 SHフェグリ、パボン、SBのバラガン、グアルダードとサイドは突破力のある選手が揃っており、速攻、遅攻のどちらでも相手陣内まで攻め込むところまではできている。 しかし、問題はそこからフィニッシュまで。サイドからクロスをあげてもゴール前で勝てる選手がおらず、またサイドから中央に崩すにしても相手CBを釣り出したり、中央の選手とのパスワークができるパターンが無い。エースのポスティガは完全に力不足である。 そうなると1.5列目のジョナスに託すしかない。 ジョナスが最も得意とするバイタルエリアで彼がフリーな状態でボールを渡すには、フェグリやパボンらSHがサイドからカットインして相手CBやDHを釣り出すか、ポスティガにポストプレーを頑張ってもらうのが手っ取り早い。 守備陣は不安定なうえにラミがACミランに移籍が決まったため改善は期待できない。そのためにも攻撃陣が先制して追加点を決めて逃げ切る展開が望ましい。 ザ・マネージャー 名将が明かす成功の極意 ]]>
コメント