逃げ切る底力はまだ持つベティス【第7節】ベティスvsビジャレアル

サッカー
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ベティス 1-0 ビジャレアル

36 イギエボル 詳細レポートはgoal.comで。 今シーズン昇格したビジャレアルが好調で、今シーズンELに参戦しているベティスはいまいち調子が上がっていない。 好対照なチームの対戦はこれ以上負けると坂道を転がり落ちそうなベティスが要所を押さえた試合だった。

【概要】中盤での主導権争いが続いた90分

昇格組のビジャレアルがここまで無敗と快進撃をみせている。この日も序盤から統率の取れた高い位置での守備でベティスの攻撃の芽を摘んでショートカウンターからチャンスを作主導権を握る。 しかし、前半のボールポゼッションが52:48、シュート本数も12:7とベティスがビジャレアルを上回ったように、ベティスはビジャレアルの守備に慣れると反撃に転じる。36分には右サイドからバティージョが放ったシュートのこぼれ球をベルデゥが続けてシュートし、さらにそのこぼれ球をイギエボルが押し込み先制する。 後半になるとビジャレアルは前線で機能しなかったCFジョナタン・ペレイラに代えてジョバニ・ドス・サントスを、DHのトリゲロスに代えてピナを投入。だが、全体的に運動量が低下しパスコースが少なくなり、縦を急いでしまう。ベティスはDHのナチョを投入し中盤の守備力を高めた事でビジャレアルの攻撃を封じる。 後半のボールポゼッションは44:56でビジャレアルの方が高かったが、シュート数は5:2、チャンスも2:0とベティスが上回った事からもわかるように、試合の主導権はベティスが握り、最小点差ながらも不調のベティスが危なげなく勝利した。

【勝負の分かれ目】前線への楔とキープ力

ビジャレアルの好調の要因はDFラインを高く保ったコンパクトな守備とそこからの速い攻撃だったが、この日は前線への縦パスはベティスの中盤にカットされたり、ウチェやジョナタン・ペレイラFW陣がパウロンらベティス守備陣相手にキープできなかった。そのため、カニらMFの押し上げも無く逆にカウンターを食らう場面が多かった。 ベティスも決して良くはなかったが、ポストプレーやサイド攻撃でベルドゥやバティージョら中盤の選手が前を向いてプレーできたのでペースを握って試合を進められた。

【ベティスの課題】点取り屋の不在

勝利したベティスだが課題は山積み。なかでも深刻なのは8試合でわずか8得点の攻撃陣だ。 ベテランCFのモリーナが8試合で3得点、期待していたルベン・カストロは怪我などで出場したのがリーガとELあわせて2試合とともに期待を裏切っている。 攻撃の中心となるベルドゥや若手のフアンフランやバティージョも攻撃に絡むものの点が取れない。点取り屋が出てこないと厳しい戦いが続くだろう。

【ビジャレアルの課題】中盤を機能させるための前線のキープ力

ショートカウンターが機能しなくなると守備の時間が長くなるため、コンパクトな守備は負担が大きくなる。 攻撃においても司令塔のカニが前を向いてボールを持てないと機能しないので、そのためにもチーム全体が押し上げられるように前線でのキープ力が重要になる。 これまではジョナタン・ペレイラやジョバニ・ドス・サントスらのスピードを生かしたスルーパスが中心だが、彼らに対応できるCBがいるチームと対戦するとなると厳しい戦いが予想される。 そのためにも前線でキープできる選手を持っておくことが望ましい。 サッカー ゴールを奪う攻撃戦術 ]]>

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