ジョン・ジョーンズはなぜUFC最強なのか?

ジョン・ジョーンズ 格闘技
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ジョン・ジョーンズジョン・ジョーンズ 2014/4/26に行われたUFC172の最大の見どころはメインイベントのライトヘビー級のタイトルマッチ、ジョン・ジョーンズ対グローバー・テイシェイラ戦でした。

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UFC最強の称号を持つジョン・ジョーンズの強さの理由

UFCのランキングでパウンド・フォー・パウンドで1位にランクされているライトヘビー級王者のジョン・ジョーンズ。これまでの戦績は19戦1敗ですが、唯一の1敗もヒジ打ちによる反則負けなため、実質無敗なのです。 彼の強さはまず体型でしょう。190cmの長身はライトヘビー級ではアレクサンダー・グスタフソンに次ぐサイズで、215cmの長いリーチはUFCで最長です。当然脚も長いのですが、レスリング経験者なので重心は高くなく、前回のグスタフソン戦の前までの19試合で1回もテイクダウンをされたことがありませんでした。 そして、この体型を生かしたキック、特にローキックと関節蹴りが武器で、相手の動きを止めるだけでなく負傷もさせるので、5分5ラウンドと長丁場のタイトルマッチでは後半に影響してきます。 この関節蹴り以上に脅威なのが、両方のヒジ打ちです。リーチが長いのでパンチも優れていますが、パンチと見せかけてのヒジ打ちや、相手を金網に押し付けて接近戦での両ヒジのラッシュはパンチよりも距離が短いので対応しにくく、顔面をガードしてしまうとヒザでボディを狙われるので防御しづらいです。 特に重量級ではヒジ打ちを使う選手が少ないので、普通はパンチを避けるために距離が近づいたら引き寄せるのですが、引き寄せてしまうとヒジがやってくるので相手からすればとても厄介です。

絶対王者に黄色信号?

敵無しといわれたジョン・ジョーンズですが、前回のグスタフソン戦では中盤まではグスタフソンのパンチを食らってこのまま行けば判定で負けるほどでした。 しかし、グスタフソンがスタミナ切れを起こして終盤に逆転して判定勝ちを収めました。 さらに、ジョーンズ以外の絶対王者と呼ばれてきた王者のうちGSPは辛勝したものの王座返上、アンデウソン・シウバはクリス・ワイドマンに敗れて陥落し、再戦も敗れて長期休養と厳しい状況が続いています。 王者は強いのですが、研究される側なので弱点をつかれやすいというデメリットはあります。 しかも、UFCでは観客が盛り上がるように対戦が組まれるため挑戦者は強豪なので、どんなに強くても勝ち続けるのはとても難しいです。

グローバー・テイシェイラの強さは柔術+打撃!

今回のタイトルマッチは1位のグスタフソン、2位のラシャード・エバンスはともにジョーンズに敗れており、3位のブラジル出身のグローバー・テイシェイラが挑戦することになりました。 テイシェイラはランキングこそ3位ですが、20連勝と8年間無敗を続けています。この20連勝の対戦相手にはPRIDEでも活躍したクイントン・”ランペイジ”・ジャクソンや過去に高田道場に所属してアブダビコンバットでも優勝したリコ・ロドリゲスなどの強豪もいます。 ここまで強い理由は2つあります。1つはブラジリアン柔術の黒帯を持つほどの技術力です。アブダビコンバットでも体重別で4位入賞した事もあり、さらに、総合格闘技の試合ではこれまでテイクダウンされたことが1度もありません。 もう1つの理由は、打撃力。柔術だけでも凄いのにUFCで活躍したハード・パンチャーのチャック・リデルの下で打撃を学んでおり、これまでの22勝のうち13試合をTKO勝ちしています。

ジョーンズ完勝もテイシェイラの強さも光る

試合は序盤からジョーンズが一方的に攻め、ジョーンズのパンチやヒジ打ちがテイシェイラのアゴに当たってマウスピースが飛び出すほど圧倒していたが、テイシェイラも打たれ強く5Rを戦い抜きました。

今後の挑戦者の大本命はダニエル・コーミエ

今回の勝利でジョーンズが7度目の防衛を達成したライトヘビー級の次の挑戦者が誰になるのか?ちょっと予想してみました。 順当に行けば2位のラシャド・エヴァンスですが、2年前のUFC145でジョーンズが3-0の判定勝ちしています。UFC代表のダナ・ホワイトは観客の注目を意識するので、他の候補者が優先されるかと思われます。 観客の関心度の高さでは、この日に4位だったフィル・デイビスに完勝して、ランキングを14位から一気に5位まで上り詰めたアンソニー・ジョンソンでしょう。ジョンソンはUFC復帰後2連勝を含めて現在8連勝中で、上位ランカーとの対戦もこれまでないので魅力的です。 ところが体重オーバーが多く、それが理由でUFCをリリースされた事もあるので、きちんと試合をこなせるかが不安なところです。 そうなると時期挑戦者として最有力なのが現在4位のダニエル・コーミエです。コーミエは35歳とベテランですが戦績は浅く14戦全勝で、UFCではまだ3試合しかしていません。しかも、これまではヘビー級で戦っていましたが、ヘビー級王者のケビン・ヴェラスケスと同門なため、ヘビー級からライトヘビー級に階級を1つ下げてきました。そのため、5/24のUFC173で6位のダン・ヘンダーソンに勝てば実績十分となり次回挑戦者となると思われます。 ]]>

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