バルセロナ 4-1 バジャドリー
10 0-1 ハビ・ゲレラ
14 1-1 アレクシス・サンチェス
52 2-1 シャビ
64 3-1 アレクシス・サンチェス
70 4-1 ネイマール
7連勝中のバルセロナと1勝3分3敗のバジャドリーに完勝した。
メッシ欠場のバルセロナはネイマールを中央に、左FWにテージョ、右にアレクシス・サンチェスを置く新布陣にチャレンジ。
ネイマール9番はひとまず成功。右FWもアレクシス・サンチェスが積極的に仕掛けて2得点でペドロとのポジション争いが激化する。
問題は左FW。テージョ精度の問題。ここが万全になればネイマール9番は使える。
守備はCKから長身FWハビ・ゲレラのヘディングシュートで先制され、セットプレーの弱点は相変わらず。マスチェラーノ、プジョールの怪我でバルトラを使わざるを得ない状況だが、これをポジティブに考えて彼が成長できればバルセロナの弱点を解消できるはず。
ネイマールCFの新布陣は次第点
メッシの負傷欠場でこの試合で初めてネイマールがCFに入り、左FWにはテージョが起用された。
これまではCFにセスクが起用されることがあった。セスクは中盤での組み立てに参加でき、前線にも飛び出せるので機能していたが、ネイマールはボールをキープできて個人でも仕掛けられるので、この試合でも序盤こそ得点できなかったが途中から中央でテンポの良いパス回しとドリブル突破でバジャドリー守備を混乱させた。
ネイマールはセスクよりもメッシとタイプが似ているので、ネイマールをCFに起用したほうがチームとして機能するだろう。
テージョの成長がバルサ三冠の鍵
ネイマールをCFに起用すべきもう1つの理由として、中盤のローテーションにある。バルセロナの攻撃的MFはイニエスタ、シャビ、セスクの3人を中心にして2つのポジションを回している。
若手のジョナタン・ドス・サントスやセルジ・ロベルトがいるものの積極的に起用するのはなかなか難しい。そこでセスクを前線で起用するとなるとシャビやイニエスタに負担がかかってしまうため、セスクはできるだけ中盤で起用してローテーションで回せるようにしたいところだ。
そうなると出場機会に恵まれているテージョがこの期間で結果を出せれば、ネイマール、メッシのどちらかが欠場してもテージョを心配なく左FWで起用できる。
右FWはこの日も2得点のアレクシス・サンチェスが好調なので、ペドロとの併用で心配無い。
バルトラの成長とピケの復調
バルセロナが三冠獲得に向けてもうひとつの不安材料がCBだ。現在、プジョールは長期離脱中、マスチェラーノも負傷欠場なため、若手のバルトラが起用されている。
才能は誰もが認めるところで先発出場したここ2試合でも1失点と次第点だが、まだGKバルデスに助けられている場面も多い。
また、ピケも以前に比べると不安定になってきているため、その面も含めてバルトラが成長すればマスチェラーノとピケ、そしてプジョールの4選手で回せるようになる。そうなるとピケもうかうかできなくなり以前のプレーを取り戻せるはずだ。
この夏のチアゴ・シウバやマルキーニョスをはじめ数シーズンCBを補強できなかったバルセロナにとって最後の砦ともいえるバルトラが、今年のバルセロナの優勝の鍵を握るだろう。
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