テーマ4 サイトには来ている。なのに、買わずに帰っていく / 重点項目 11
カゴ落ち率は知っている。だが、なぜ落ちているのかは分からない。
リマインドメールの開封率は分かる。だが、そのメールを受け取った人の何割が「決済に失敗した人」なのかは、分からないままです。
カートから決済完了までの取りこぼしの切り分け
なぜ見落とされるか
「カゴ落ち」という単一指標が思考を止めます。決済ステップは GA4 の計測が構造的に弱く、計測欠損が「顧客の離脱」と誤読されます。決済代行のログは通常見られません。
放置すると
決済失敗と客の迷いが同じ数字に混ざり、打ち手は一律のリマインドに留まります。決済手段の追加や導線の修正は、金額の根拠がないまま先送りされます。
何が分かるようになるか
計測欠損(実は購入している)
送料・合計金額を見て離脱
欠品・配送不可
入力エラー・画面のエラー
決済失敗(与信・認証)
必要なデータ
既存データだけで分かること
GA4 の EC イベント。受注データの注文ステータス(与信NG・決済未完了・決済エラーのキャンセル、放棄されたチェックアウト)。決済の再試行・決済手段変更の行動パターン。
計測を足すと分かること
決済画面のエラー表示と認証からの戻りを GTM でイベント化。受注側に GA4 の識別子を保存する列。
追加データがあると分かること
決済代行の管理画面から出せる月次の結果集計(任意。失敗理由の内訳が必要な場合のみ)。
テーマ6
BigQuery で行うこと
セッション内のイベント列(決済情報の追加が複数回、決済手段の変更、認証ドメインからの戻り)を条件にして再試行パターンを抽出します。画面のファネルでは並び順の条件を扱えません。
なぜ画面では足りないのか切り分けた先の、確認と改善。
- 計測欠損
- 計測設定を確認する
- 購入未完了
- 情報・送料・在庫などを確認する
- 決済失敗
- エラーと再試行導線を確認する
観測した事実と推定を区別します。再試行や離脱だけでは理由を断定せず、追加情報で確認します。
打ち手は、理由が分かってから決める。打ち手の例
広告運用・サイト改修・決済手段の追加を依頼範囲に含むか、相手側チームが行うかは個別に決めます。
成果の確かめ方
理由別の件数・金額の推移で見る。計測変更の影響と施策の影響を分ける。季節性・キャンペーン・外部要因を除いたベースラインと比較する。単一期間の前後比較で判断しない。
初期診断で分かる範囲
段階別の落ち込みとそのうちの計測欠損の割合。受注ステータス上の決済失敗の件数と金額。再試行・手段変更のパターン件数。
相談
「データが揃っているか分からない」段階から、ご相談ください。
訪問から購入まで、どこを直すべきか。確認できた事実と原因の候補を分け、改修の順番を整理します。