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ダウトフルサウンドはニュージーランド南島の大自然の穴場ツアー
ダウトフルサウンドは穴場な自然の宝庫
ニュージーランドへ自然を見に行こう!と思ってまず思いつくのは、ミルフォードサウンド(Milford Sound)だと思います。確かにミルフォードサウンドは有名で、観光客もたくさん訪れていますし、ツアー会社や種類も豊富です。クイーンズタウンからのバスツアーもあるので、クイーンズタウンで「明日1日時間があるけど何しよう?」と思ってすぐに予約できてしまうのもミルフォードサウンドの魅力の1つです。 ミルフォードサウンドについては、過去に行き方やツアーの違いなどを紹介していますので、こちらも参考にしてください。 ミルフォードサウンドも確かに良い観光地で、滝の凄さやペンギンやオットセイなどを見るチャンスもあるので1度は行く価値があるのですが、(ニュージーランドでは思いっきりメジャーですが)海外ではあまり知られていないもう1つの観光地がダウトフルサウンド(Doubtful Sound)です。 ダウトフルサウンドはクイーンズタウンから車で約2時間のマナポウリ(Manapouri)という街から船を乗り継いで行かなければならない秘境中の秘境です。ミルフォードサウンドは申請しなくても散策できるのですが、ダウトフルサウンドはそもそもマナポウリ湖(Lake Manapouri)から船で行かないといけないのもあって、ダウトフルサウンドを散策するには申請が必要です。(ツアーで行くときはツアーに申し込んでいれば申請は不要)ダウトフルサウンド・ツアーの魅力
ダウトフルサウンドの魅力はなんと言っても、360度自然に囲まれた真の大自然を体感できるところです。 ダウトフルサウンドのツアーはダウトフルサウンドを遊覧するだけでなく、- マナポウリ湖を船で横断
- マナポウリ発電所から山間をバス移動
- ダウトフルサウンドを遊覧
マナポウリ湖だけでも自然の山々を体感
出発はマナポウリという小さな街の外れにある、マナポウリ湖とワイアウ川の合流地点あたりになります。 まずはここから約1時間かけて、反対側にあるマナポウリ発電所まで船で行きます。船はこんな感じの中型(といっても100名くらいは乗れます)の観光船で、ほぼ一直線でマナポウリ発電所まで向かいます。 湖を抜けるだけだし、出発直後も下の写真のようにふつうだったので大したことないと思っていました。 ですが、完全に騙されました。ワイアウ川を抜けて本格的にマナポウリ湖に出た途端、360度見渡す限り未開拓の自然の山々に360度囲まれて、しかも途中には雲海のような低い雲も見えて、まるで一昔前に放り込まれた感じでした。
実はこのマナポウリ湖は約2万年前の氷河期に氷河によって削られてできた湖で、ここもフィヨルドランド国立公園内の1つです。自然が手つかずの状態で残っている素晴らしい場所であることも納得です。
マナポウリ発電所からのバス移動も絶景の連続
マナポウリ発電所につくと、そこからは30分程度のバス移動です。 マナポウリ発電所は1960年代に国が開発計画を発表したのですが、30mも湖の水位を上げる計画になっていたため、環境破壊につながるのでは?と言うことで反対運動があり、ニュージーランド国民の約10%が反対に署名したということで有名になっています。 そのため、水力発電所というよりもニュージーランド国民の自然への意識の高さで有名になった発電所です。 話が脱線してしまいましたが、ここの船着き場にはトイレがあるのでここで済ませておくと良いでしょう。(次の船にもトイレはあるので無理していかなくても大丈夫です) バスは出発すると、山の中だけあってアップダウンが激しいです。ですが、ドライバーがダウトフルサウンドやここにある木々についてガイドしてくれます(もちろん英語ですが)。陽気なドライバーだと冗談を交えて楽しませてくれます。逆におとなしいドライバーだとほとんど喋りませんので車酔いに注意しましょう。 そんな時は途中で滝や様々な木々を見ることができますので、シャッターチャンスを逃さないように外を見続けて楽しんでください。 ちなみにバスはいたって普通の観光バスで、この日はバス2台満席でした。 なお、このバスに乗るときは、行きは左側、帰りは右側に乗ると絶景ポイントを数多く見えるのでおすすめです。ダウトフルサウンドは自然と動物の宝庫
マナポウリ湖を出発してから約1時間半。かなり長くなりましたが、ここからがようやく本番のダウトフルサウンドです。 ダウトフルサウンドへは最初に乗った船よりも一回り大きい船に乗ります。1階と2階が客席で1階の前方と2階の後方は屋外になっています。3階(屋上)も上がることができ、ここは完全屋外なので、天気が良ければ客席に入らずここでずっと過ごすことも可能です。 また、地下1階は一部食堂みたいになっていて、事前予約制ですが食事も食べられます。 肝心の風景ですが、マナポウリ湖で見た自然がより近く、大きく、そして数多く見られます。 自然が船の両側から覆いかぶさってくる、という表現が大袈裟ではないほど山が幾重にもそびえ立っています。 もし、「ここを1人で船で通れ」と言われたら、かなり躊躇するくらい緑々とした大自然に囲まれる中を遊覧します。 これは別の船とちょうど行き違う時に撮ったのですが、決して縮小したわけではなく、この船も100人くらい乗れる大きな船ですので、これからも山の大きさがわかると思います。 約3時間のクルージングでは途中、オットセイの群れがいる小島へ行ったり、フィヨルドの入り組んだ奥地へ行ってエンジンを止めて山々に囲まれた真ん中で静けさを感じたりと、このダウトフルサウンドでしか味わえない大自然を満喫できます。 こちらはオットセイの群れがいる小島の風景の動画です(ズームで撮影したので画質が粗いです)。
運が良ければイルカやペンギンも見れるそうですが、私が行った時は見れませんでした。
ダウトフルサウンド・ツアーの予約
ミルフォードサウンドは約6社ほどツアー会社がありますが、ダウトフルサウンドをクルーズできるツアー会社はReal JourneysとGo Orangeの2社だけです。 Real Journeysは日本語サイトがありますが、Go Orangeは英語サイトのみですが、ツアー自体はどちらも英語のみですので気をつけてください。 また、料金は通常のクルージングで比較するとGo Orangeの方が若干安いですが、バスや船などはReal Journeys社の方が新しいです。Real Journeysは1泊クルーズ
Real Jourenysは通常のクルーズ以外に1泊クルーズというツアーがあります。こちらは午後に出発して、船内で1泊して翌日に戻るツアーです。クルーズ中にカヤックなどもできたりします。Go Orangeはカヤックとキャンプツアー
一方のGo Orangeは通常のクルージング以外に、ダウトフルサウンドを3時間ほどカヤックする日帰りカヤックツアーと、カヤックに加えてフィヨルドランド国立公園内でテントを張って1泊キャンプするキャンプツアーがあります。 予算があって綺麗さを重視するならReal Journeys、それ以外なら目的に応じて選ぶと良いです。 ちなみに、ダウトフルサウンドのツアーがこの2社しかないのは、もともとReal Journeysがダウトフルサウンドのツアーを始めたのですが、Go OrangeはReal Journeysから分社してできた会社で、Real JourneysはGo Orangeの親会社みたいな感じなため、この2社だけが行っています。ダウトフルサウンドへの行き方
ダウトフルサウンドへの行き方は、どちらのツアー会社もクイーンズタウンやテ・アナウからバスが出ています。ですが、Go Orangeのカヤックツアーやキャンプツアーはテ・アナウからしかバスが出ていませんので注意しましょう。 レンタカー等で直接ダウトフルサウンドクルーズの集合場所まで行く場合は、Google MapsでReal Journeys – Doubtful Soundと調べると出てきます。Go Orangeも同じ場所です。 クイーンズタウンからでもテ・アナウからでもマナポウリ湖まではほとんど一本道で、途中曲がる箇所はありますが、たいてい標識が出ていますので、ほぼ迷うことなく行けるでしょう。 Real Journeys、Go Orangeの乗り場はマナポウリから少し奥に入ったところですが、Google Mapsどおりに行けば問題なく着きます。駐車場は少ないので早めに行くべき
この乗り場の目の前には駐車場がありますが、数は多くありません。そのため、集合時間ギリギリに行くと場合によっては停められない可能性があります。その場合は裏側にあるView Streetの駐車場に停めなければなりません。車ではすぐですが、距離は650mほどあるので、歩くと10分弱かかります。 ですので、集合時間が出発時間の15分くらい前なので、出発時間の30分前までには到着しておいたほうが安全でしょう。特にクイーンズタウンから行く場合は、ノンストップでも2時間以上かかりますので、余裕を持って3時間前にはクイーンズタウンを出発しておいた方が良いです。自然を満喫したいならミルフォードサウンドよりもダウトフルサウンド
「どっちも行きたいけど時間がないからミルフォードサウンドとダウトフルサウンドの片方しか行けないけど、どっちが良いのでしょうか?」という質問をよく聞きます。 意見が分かれますが、個人的にはこんな感じの基準で決めたら良いかなと思います。こんな人にはミルフォードサウンドがおすすめ
- とりあえず人気スポットは押さえておきたい
- 滝がとにかく大好き
- 安く済ませたい
- ドライブ中に自然を楽しみたい
こんな人にはダウトフルサウンドがおすすめ
- 湖と山々の自然を満喫したい
- 滝は別にどうでもいい
- 人と違う事を楽しみたい
- 長時間クルージングしたい
「ダウトフルサウンドのほうがミルフォードサウンドよりも数倍大きいからダウトフルサウンドのほうが良い」と書かれてるブログをちらほら見かけます。観光時間や広さだけで比較したら確かにそうなのですが、ダウトフルサウンドはマナポウリ湖を出発してから戻ってくる一連のクルージングツアーを1セットとするのに対し、ミルフォードサウンドの場合はクルージングだけでなく、クイーンズタウンやテ・アナウからミルフォードサウンドまでの往復(バス移動)中も自然を楽しめて撮影時間もあったりするので、その道中も含めて1セットと考えると楽しめる時間としてはどちらも同じくらいになるかと思います。
ダウトフルサウンドのまとめ
ダウトフルサウンドはとにかく広くて、クルージングツアー時間も約7時間と丸1日かかります。そのため- 大自然を満喫したい
- 人と違うことがしたい
- クルージングを長時間楽しみたい
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