ディラショーの移籍の影響は?
ドミニク・クルーズは2011年10月にバンタム級タイトルマッチでデメトリアス・ジョンソンに勝利した後、怪我により3年間試合から遠ざかっていたが、復帰戦では飛ぶ鳥落とす勢いだった
水垣偉弥に1R完勝し、ランキング1位にまで一気に上がった。
それ以来1年4か月ぶりの試合になるが、前回も1Rだけだったとはいえ試合のブランクを感じさせなかったのでブランクは問題ないと予想される。
一方の王者TJディラショーは、昨年7月にヘナン・バラオンを倒して以来、7か月ぶりの試合となる。この間、ユライア・フェイバーらと別れを告げてチーム・アルファメールを去り、エレバーション・ファイトチームへ移籍した。
移籍については
こちらでも書きましたが、ディラショーの調整やクルーズ対策が気になるところだ。
特にクルーズ対策としては、クルーズの唯一の敗戦はユライア・フェイバーの一本勝ちによるもので、その後クルーズはフェイバーにリベンジを果たしているがその時は判定だった。それだけにディラショーの移籍がこの試合にどう影響するかが最大のみどころでしょう。
今後の展開に影響するライト級対決
メインイベントのタイトルマッチに隠れているが、メインカードに組まれている元ライト級王者アンソニー・ペティスvs4位エディ・アルバレスの対戦も注目だ。
この試合が次期ライト級王座挑戦権になるだろう。しかし、3/5のUFC197ではライト級王座のハファエル・ドス・アンジョスvsフェザー級王者コナー・マクレガーの対戦が発表された。
長い苦労を経てペティスに完勝して王者になったドス・アンジョスと暴言と激しい戦い方に加え、パウンド・フォー・パウンドだったジョゼ・アルドを秒殺したマクレガーという豪華な対戦の勝者に挑めるわけだから、これだけ美味しい機会はそうそうありません。
一方のアルバレスもDREAMやDynamiteで活躍したので日本では有名だが、その後はBellatorを主戦場として青木真也にも勝利した。それでもUFCまでの道のりは長く、契約できたのは2014年でそれまで計28試合をこなした苦労人である。
UFCでは初戦でドナルド・セラーニに判定負けを喫したものの2015年6月には当時ライト級4位のギルバート・メレンデスに判定勝ちを収めている。
ここで1位のペティスから周囲が納得する勝利を収めることができれば次のライト級挑戦権を得られる可能性は十分ある。
しかし、ライト級ランキング2位で無敗、しかもドス・アンジョスに勝利しているハビブ・ヌルマゴメドフがいる。とはいえヌルマゴメドフは2015年10月のTUF 22 Finaleでランキング5位のトニー・ファーガソンと対戦予定だったが負傷欠場しており、復帰のめどはまだたっていない。格下との対戦だったことを考えると、ヌルマゴメドフが復帰していきなりタイトルマッチになることは予想しがたいので、ペティス対アルバレスの勝者が次の挑戦者になるのではないだろうか?
そういった点でも今週末のUFC FIGHT NIGHTは見どころが多い大会となりそうだ。]]>
コメント
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賢い人ってこういう分かりやすい文章や表現を使うのだなと感心しました。
これからも拝見させていただきます。