華やかでフルーティな味わいが特徴のベンリアック。その味わいからウイスキー初心者にも人気ですが、マッカランやボウモア、ラフロイグといった他の人気ウイスキーとは少々違い特徴的です。
ウイスキーのメッカで始まるも消滅の危機
ベンリアックを説明をする前に紹介しなければならないのが「スペイサイド」地方でしょう。スペイサイド地方はマッカランなどで有名なハイランド地方の東に位置し、スペイ川、デヴェロン川、ロッシー川の流域を指します。このスペイサイド地方には約50もの蒸留所が存在し、スコットランドの約半数を占める、世界一のモルト・ウイスキーの生産地です。
ベンリアックはそのスペイサイドのエルギンの南に1898年に創業しましたが、20世紀に入ってから60年近くウイスキーの生産がストップしていました。しかし、その間は姉妹蒸留所である、隣のロングモーンのために麦芽づくりだけは行われていました。このロングモーン蒸留所も1999年にフロアモルティングを止め、その後2002年にはウイスキー生産も再びストップしてしまいました。
そして、当時のオーナーが蒸留所の売却を発表し、2年後の2004年に南アフリカのイントラ・トレーディング社が買収したことで、再開されたという紆余曲折を経て今に至っています。
また、元々はブレンド用の原酒として高い評価を得ていましたが、シングルモルトとしてオフィシャルボトルが発売されたのは1994年と非常に後発です。後発とあってかバラエティに富んだシングルモルトを発売しています。
甘みと華やかさが特徴の飲み味
ほど良く度数落ちして、香ばしい麦芽の香りは残っているので、飲みやすいのが特徴です。使用している樽のせいか、華やかで甘いりんごや果物の香りと柑橘系とナッツの甘みが口の中に広がります。そのあとに若干のミントなどの爽やかさも出てきます。各種小粒な味わいが保たれて、全体としてバランスの取れたウイスキーです。
ハイボールでフルーティーさを演出
ベンリアックは比較的飲みやすいのでストレートやロックでもいいのですが、奥深さやウイスキー独特の味わいを感じたいなら他のウイスキーのほうが実感できるので、ベンリアックはフルーティさを広がせるためにもハイボールを一番おすすめしたいです。
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