バレンシア 3-1 セビージャ 32 1-0 ジョナス
52 1-1 ガメイロ
73 2-1 ジョナス
82 3-1 ビクトル・ルイス
【概要】連動しきれないチグハグな展開
CL、ELに参戦しているにもかかわらずリーグ戦ではバレンシアは1勝4敗で16位、セビージャも2分2敗で19位とまさかの下位に低迷するチーム同士の対戦となった。
バレンシアは守備陣に不安を抱え失点が多く、セビージャはほぼ総入れ替えとなり噛み合わない攻撃陣が低迷の原因だが、この試合も両チームともこれらの課題が露呈する。
それでもバレンシアは問題の守備を攻撃力でカバーしようと両SBが上がって厚みのある攻撃を試みる。だが、クロスをあげてもゴール前のポスティガは競り勝てず、クロスを上げられないと次の展開が無いので、ゴールチャンスを作れない。
また、カウンターで前線のポスティガにボールが渡っても、ドリブル突破ができないポスティガはシュートしかなくチャンスをフイにしてしまう。
それでもこの日のバレンシアを救ったのはトップ下のジョナスだった。SHのフェデからのパスをゴール正面で合わせて先制すると、同点に追いつかれた後半には右サイドでジョアン・ペレイラからのパスを受けて切り替えてDFをかわすと、左足でファーサイドにシュートを決めて突き放した。
一方のセビージャは、前半はCFガメイロへパスを送るも精度が悪く、またフォローも少ないため、チャンスを作れなかったが、後半に入ると徐々に巻き返し、CKからガメイロのゴールで同点に追いつく。その後も流れはセビージャペースだったが、得点したガメイロを下げて中盤の選手を入れて、トップ下のマリンを1トップに据えたかと思えば、その後今度はMFを下げてCFを投入するなど不明瞭な選手交代とポジションチェンジを行ったためその間にバレンシアに再びリードされてしまった。
公式戦5試合ぶりの勝利を収めたバレンシアは、9位に浮上。一方、リーガで未勝利セビージャは最下位に沈んだ。
【勝負の分かれ目】相手の問題点の攻略
両チームとも状態は悪かったが、セビージャはガメイロやマリンら高さが無くスピード勝負の選手に対してロングボールが多く、質の良いパスを渡せなかったため、バレンシアの問題点であるCBに対して勝負をほとんど仕掛けられなかった。
一方バレンシアは両SH、SBが積極的に上がり仕掛けたりクロスを上げた。いずれも単発で厚みのある攻撃ではなく、崩したわけでもなかったが、流れの中からジョナスの個人技で2点決められた。
【セビージャの改善策】選手の特性を生かす組み合わせ
ネグレドやヘスス・ナバス(現マンチェスターC)のエースを失ったため、従来の戦い方はできない。新戦力にあった戦い方が必要になるが、1トップ候補のガメイロとバッカではネグレドとはスタイルがまったく異なり、お互いも異なる。また、テクニシャンマリンに似る選手もナバスとは異なる。そうなると、現有戦力で新戦術を考えなければならない。
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