フライ級王座に挑戦した堀口恭司
UFC186でフライ級ランキング7位の堀口恭司が王者デメトリアス・ジョンソンに挑んだ。日本人としては宇野薫、桜井“マッハ”速人、岡見勇信に続いて4人目の挑戦者となった。
7位と決してランキング上位ではない堀口がなぜ挑戦できたのだろうか?
デメトリアス・ジョンソンが5度目の防衛でUFCフライ級の今後展望は?【UFC178】や
堀口恭司がUFCフライ級デメトリアス・ジョンソンに挑戦!!でも書いたが、フライ級の上位陣はジョンソンに敗れており、目新しい存在がいない。
フライ級ランキング 1位 ジョン・ダッドソン
2位 ジョセフ・ベナビデス
3位 イアン・マッコール
4位 ジョン・モラガ
4位 ジュシー・フォルミーガ
6位 ジョン・リネカー
7位 堀口恭司
1位ダッドソン~4位のモラガまではジョンソンに、フォルミーガは2位のベナビデスに敗れている。6位のジョン・リネカーは3位のUFC183でイアン・マッコールに勝利しているものの、4度目の体重超過だったのでもうフライ級では試合は行われないと言われている。
そのため、7位の堀口にチャンスが回ってきたのだった。
世界最速のスピード合戦
堀口はスピードが持ち味だが、UFC最速と呼ばれるデメトリアス・ジョンソンに対してどこまで通用するのか?が見どころで、1Rはお互いに相手の動きを見切りながら手堅い展開になる。
しかし、1R終盤から堀口のパンチに対して、ジョンソンはカウンターでタックルを仕掛けてフェンスに押しつけて試合の主導権を握る。
堀口もしっかり防御して有効打を打たせずに切り抜ける。2R序盤に何度かパンチから主導権を握るチャンスを作ったものの、決定的な場面までは作れず逃してしまう。
その後、ジョンソンは堀口のパンチを見切ったのか、堀口がスタンドからパンチを放つもジョンソンはカウンターでタックルを面白いように決める。堀口はジョンソンのパンチやタックルはきるものの、自分から攻撃を仕掛けるとことごとくジョンソンに返されてしまう。
5ラウンドに待っていたジョンソンの底力
最終5Rに入ると堀口のスピードは衰えるのに対し、ジョンソンのスピードは変わらない。ジョンソンのタックルに堀口は4Rまではパスガードを許さなかったものの、5Rに入ってからはジョンソンにパスガードを取られてさらに劣勢になる。
試合終了まで残り30秒頃からジョンソンが堀口をマウントから顔面にパンチを浴びせる。そして、残り10秒を切ったあたりから一瞬に堀口の右腕を取ってアームロックを仕掛ける。
これまで耐えていた堀口だったが残り1秒でタップし、ジョンソンが5R4:59で粘る堀口に一本勝ちで完勝を納めた。
堀口は24歳でまだまだこれからの選手なので、まずは1つずつ上位陣を倒していけばタイトルマッチは行われるだろう。]]>
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