レバンテ 2-3 レアル・マドリード 57 1 – 0 ババ・ディアワラ 61 1 – 1 セルヒオ・ラモス 86 2 – 1 ナビル・エル・ザール
90 2 – 2 アルバロ・モラタ
94 2 – 3 クリスティアーノ・ロナウド
レバンテの本拠地を苦手としているレアル・マドリードは、この試合も2ラインで強固な守備を敷き、高速カウンターをしかけるレバンテに苦しんだが、最後は強引なプレーで押しまくり何とか逆転勝利をつかんだ。
全くかみ合わず「華麗」のかの字もないほどひどい試合展開をしなければならないのは3つのポイントがある。
甘いカウンター対策とセルヒオ・ラモスの衰退
堅守速攻が売りのレバンテ。この日も高い身体能力のFWババ、サイド突破が得意なイヴァンシツ、テクニシャンのルベンの3枚によるカウンターで先制点を決めた。
この日のレバンテのカウンターは冴えていたが、レアル・マドリードの守備にも問題がある。レバンテのカウンターは前述の3人によるものがほとんどで、特にイヴァンシツはサイドからが多い。それに対してレアル・マドリードはSBが上がりすぎたり、DHによるサイドのケアがおろそかだった。
さらにレバンテの1トップババとトップ下のルベンが上がってきたときのマークが曖昧で、スピードがあるババに対してセルヒオ・ラモスは走り負けする場面もあった。
また、レバンテの2点目でもPA内でのファールを意識していたとはいえ、ナビル・エル・ザールのシュートをブロックできなかったのも大きなミスである。
セルヒオ・ラモスが衰退しているとなると、復帰したばかりのヴァランにかかる期待が大きい。
連動を求めるベンゼマと求めないクリスティアーノ・ロナウド
レアル・マドリードが煮え切らない原因の1つが噛み合わない攻撃陣だ。中でもFWベンゼマが得点できていないのが誰もが気にする点だろう。
チャンスで決められないベンゼマ自身にも問題はあるが、周囲との連係が大きな原因である。ベンゼマはサイズが大きいが前線で張り続けて得点するタイプではなく、スペースやボールの近くへ動いて崩しながら得点するタイプだ。
ところが今シーズンは両サイドのクリスティアーノ・ロナウドやディ・マリアはサイドに張り付き、彼らとの連携はMFイスコやDHのモドリッチが行う。そして彼らの組み立てがうまく機能していないので、ベンゼマがボールを触れるのはわずかだ。
もっとベンゼマを絡めた連携が出てこないとレアル・マドリードの攻撃は良くならない。
報われないイスコと後出しジャンケンなモドリッチ
今シーズン、鳴り物入りで移籍したイスコもベンゼマ同様に才能を発揮しきれていない。ドリブルとパスと空いたスペースへのフリーランで相手DFを崩すのが得意だが、いかんせん、他の選手がパスをもらいにスペースへ動かないので、攻撃が機能しない。
一方、似たタイプのモドリッチが活躍できているのは、彼の前に供給先のイスコがいるからであり、バイタルエリアのスペースに誰も走りこまないので、そこに彼が走りこんでいるからである。
イスコとモドリッチの関係が深まり、そこに両SHやFWが絡めば良い方向に進むだろう。
迷いながら、強くなる (単行本) ]]>
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