デメトリアス・ジョンソンが5度目の防衛でUFCフライ級の今後展望は?【UFC178】

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デメトリアス・ジョンソンデメトリアス・ジョンソン 先週、日本でUFC JAPANが開催されたばかりだが、アメリカのMGMグランドガーデン・アリーナではUFC178が開催された。

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フライ級王者デメトリアス・ジョンソンに対戦相手がいない

メインイベントではマイティ・マウスことフライ級王者のデメトリアス・ジョンソンが同級8位のクリス・カリアーソと対戦した。 先日、「堀口恭司がUFC 3連勝で2015年にタイトル戦も?!」でも書いたが、通常は8位の選手が王座に挑戦する事は稀なのだが、フライ級はほとんどの上位陣がデメトリアス・ジョンソンに敗れており、魅力的な挑戦者がいなかったので、わざわざ8位のカリアーソが挑戦することになった事情がある。 わざわざ8位と書いたが、8位でも本来はとても強い。例えば先日のUFC JAPANで五味隆典に完勝したマイルズ・ジューリーがライト級8位であることからも8位の強さがわかるだろう。

完勝!もはや敵無しのデメトリアス・ジョンソン

しかし、王者のデメトリアス・ジョンソンが強すぎるのだ。ジョンソンは1ラウンドからテイクダウンを奪って金網に押し付けると、終盤には強烈なパンチからのヒザ蹴りでカリアーソをTKO寸前まで追い込む。 そして2ラウンドに入ると、ジョンソンはスタンドでカリアーソを追い込むとカリアーソが足を滑らせ倒れる。ジョンソンはガードポジションからあっさりサイドポジションに移行すると、カリアーソの右腕を脚で抑えながらパンチやヒジを打ち下ろして、最後はカリアーソの左腕をキムラロックで極めた後に顔をまたいで絞り上げて5度目の防衛を達成した。

挑戦者がいないフライ級王者ジョンソンの今後

王者デメトリアス・ジョンソンは7連勝中で、その相手は現在のフライ級の上位ランカーばかりだ。 連勝記録
  1. 2012年6月8日 イアン・マッコール(現フライ級3位)
  2. 2012年9月22日 ジョセフ・ベナビデス(現フライ級2位)
  3. 2013年1月26日 ジョン・ドッドソン(現フライ級1位)
  4. 2013年7月27日 ジョン・モラガ(現フライ級5位)
  5. 2013年12月14日 ジョセフ・ベナビデス(現フライ級2位)
  6. 2014年6月14日 アリ・バガウティノフ(現フライ級6位)
  7. 2014年9月27日 クリス・カリアーソ(現フライ級8位)
今後王座挑戦の可能性があるのは、現フライ級4位のジュシー・フォルミーガだが、12月にジョン・モラガとの対戦が控えており、これに勝利したらジョンソンとの対戦があるかもしれない。しかしジョンソンはモラガに5Rで一本勝ちしていることからも、フォルミーガはモラガに完勝しないと王座挑戦は暗礁に乗り上げる可能性もある。最軽量級のフライ級は他の階級から移る選手はほとんどいないため、対戦相手が限られてしまうので、恐らく近い将来でジョンソンを脅かす選手は出てこないだろう。 そうなるとジョンソンは王座を返上して階級を上げる可能性も出てくる。ジョンソンが最後に敗れたのは2012年5月のイアン・マッコール戦で、その前にはドミニク・クルーズに判定で敗れている。この時はバンタム級の階級で対戦しており、ドミニク・クルーズが今後バンタム級王者になったら、ジョンソンとしてはその時の雪辱を果たすために階級を上げるかもしれないし、ファンもそれを望むだろう。 ]]>

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