2015年12月20日に行われるUFCファイトナイト(UFC on FOX17)はライト級タイトルマッチのハファエル・ドス・アンジョスの初防衛戦に、 恐らく次期タイトル挑戦権を争うヘビー級2位のジュニオール・ドス・サントスvs9位アリスター・オーフレイムというビックマッチに、さらにはライト級6位のマイケル・ジョンソンvs15位のネイト・ディアスという豪華な対戦が組まれている。
最も混沌とするライト級
今回のUFCファイトナイトではメインカードでライト級の試合が2試合組まれているが、今ライト級が最も王座争いが白熱している。
ジョゼ・アルドやクリス・ワイドマンをはじめ、
最近は王座交代がさまざまな階級で起こっているが、それでもライト級が熱いのには理由がある。
ハファエル・ドス・アンジョスは2015年3月にアンソニー・ペティスから王座を奪取して今回は初防衛戦となるが、
2010年以降の各階級の王者と防衛回数を見ると、フライ級王者デメトリアス・ジョンソンのように上位ランカーの挑戦をすべて退けているケースもあれば、ヘビー級のように防衛回数こそ少ないもののほかのランカーには勝利して上位数名が抜きんでているケース、ライトヘビー級のダニエル・コーミエやミドル級のルーク・ロックホールドのように王者になる前に上位ランカーをすでに倒して実力を証明しているケースなど、王者の強さを証明している場合が多い。
2010年以降の王者の防衛回数
(2010年より前から防衛中の王者については2010年以前の防衛回数を含めています。)
ヘビー級
ケイン・ベラスケス 0回 6勝2敗
ジュニオール・ドス・サントス 1回 8勝2敗
ケイン・ベラスケス 2回 6勝2敗
ファブリシオ・ヴェウドゥム 0回※ 7勝1敗
ライトヘビー級
リョート・マチダ 1回 6勝7敗
マウリシオ・ショーグン 0回 5勝6敗
ジョン・ジョーンズ 8回 12勝0敗
ダニエル・コーミエ 1回※ 16勝1敗
ミドル級
アンデウソン・シウバ 10回 6勝2敗
クリス・ワイドマン 3回 11勝1敗
ルーク・ロックホールド 0回※ 9勝1敗
ウェルター級
ジョルジュ・サンピエール 9回 6勝0敗
ジョニー・ヘンドリックス 0回 10勝3敗
ロビー・ローラー 1回※ 10勝5敗
ライト級
BJ・ペン 3回 1勝5敗
フランク・エドガー 3回 7勝3敗
ベンソン・ヘンダーソン 3回 13勝4敗
アンソニー・ペティス 1回 9勝2敗
ハファエル・ドス・アンジョス 0回※ 12勝3敗
フェザー級
ジョゼ・アルド 7回 9勝1敗
コナー・マクレガー 0回※ 16勝1敗
バンタム級
ドミニク・クルーズ 2回 6勝0敗
ヘナン・バラオン 3回 11勝2敗
TJ・ディラショー 2回※ 12勝2敗
フライ級
デメトリアス・ジョンソン 7回※ 14勝2敗
※現王者(2015年12月18日時点)
今後が予想できないライト級
ライト級は、BJ・ペンやフランク・エドガーといった絶対的王者が過去にはいたものの、最近ではベンソン・ヘンダーソンはエドガーに勝利したが、前王者のアンソニー・ペティスや現王者ファエル・ドス・アンジョスに敗れ、ドナルド・セラーニにも1度敗れている。ペティスもドス・アンジョスに完敗し、過去にはフェザー級14位のクレイ・グイダ(元SFライト級王者、川尻、五味、日沖に勝利)に敗れたことがある。
ちなみにドス・アンジョスもグイダやライト級3位で無敗のハビブ・ヌルマゴメドフにも敗れているため、今回ドス・アンジョスがドナルド・セラーニを倒して初防衛をしても、ドス・アンジョスも安泰ではない。逆にセラーニが勝利しても、セラーニは過去にペティスやヘンダーソン、この日に出場するネイト・ディアスにも敗れており、さらにはルマゴメドフとは未対戦なので対戦候補はたくさんいるのだ。
こんな、今後が最も予想できないライト級が面白くてたまりませんか?]]>
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