立川談春三十周年記念独演会『もとのその一』

遊び

今日は大阪のフェスティバルホールにて、僕が一番好きな落語家である立川談春師匠の三十周年記念独演会を見てきました。
この記念独演会は今日から約2年かけて行われるそうで、今回は初日でした。

談春師匠とフェスティバルホールといえば、2008年年末、まだ改装前のフェスティバルホールにて師匠である故立川談志師匠の十八番でもある「芝浜」をやって話題になりました。
談春師匠が落語家になろうと思ったきっかけが談志師匠の「芝浜」だったから特別な思い入れがあったそうです。
当時から「日本で一番チケットが取れない落語家」と言われていましたが、これを境に、落語界以外でも一気に認知度が上がりました。

二十周年のテーマは「生」、三十周年のテーマは「死」

談春師匠が「二十周年が『生』なら三十周年が『死』がテーマ」と語っていました。
談春師匠といえば「芝浜」や「文七元結」などが有名ですが、どちらも「生」が重要な噺です。どちらも生への思いの強さを表す場面は、談春師匠の強い話し方で観客をひきつけます。

そして、今回は「除夜の雪」と「らくだ」の2つでした。「除夜の雪」では、大晦日にお寺にやってきた女性が実はその直前に自殺してたという噺で、「らくだ」は噺のきっかけになる「らくだ」は始めから死んでいて、彼の死体を中心に噺が展開していきます。

育った環境による怖さが「らくだ」と「坂東社長」に

「談春のらくだは怖い」といわれます。確かに噺に出てくる「らくだ」とその兄貴分は本当に悪くて怖く、二言目を言う前に手が出そうな雰囲気です。
そこまで演じられるのも珍しいです。ただ、これは学んだものと言うよりも談春師匠が生まれ育ったのが昔ながらの職人が多い街だったため、「らくだ」のような人が多かったというのです。

怖いと言えば、今大人気のルーズヴェルト・ゲームでの坂東社長もそうとう怖い役ですね。
あんな役は他に誰が務まるのでしょうか?と思うくらいの適任ですね。
※この経緯は2日目に話してくれたのでそれはまたおいおい。

ただ、談春師匠本人としては、怖く演じるよう監督から言われたので演じたものの、香川輝之さんが張り合ってくるものだから余計に増してしまったためで、最近は監督から「普通にやってください」と言われたそうです。
※本人は張り合うつもりも無く必死にやっているだけとのこと

いぜん、笑福亭鶴瓶師匠が談春師匠のことを東京の落語家には珍しく「やたけた」があるとほめていました。そういった事も談春師匠の育った環境によるものが大きいのでしょう。

これからは談春師匠の「死」に対する表現に注目したいと思います。

演目

・除夜の雪
・らくだ

メモ

今年の大阪は今回で最後。関西では兵庫、奈良があります。
また、今年初の芝浜は10月の徳島でやるようです。

芝浜は生ですでに2回聴いているからどうしようか悩むところです。

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